地球温暖化と対策について

●地球温暖化 ・・・

地球の表面には窒素や酸素などの大気が取り巻いています。地球に届いた太陽光は地表での反射や輻射熱として最終的に宇宙に放出されますが、大気が存在するので、急激な気温の変化が緩和されています。

 特に、大気中の二酸化炭素(CO)は約0.04%とわずかですが、地表面から放射される熱を吸収し、地表面に再放射することにより、地球の平均気温を14℃程度に保つ大きな役割を担っており、これを「温室効果ガス」といいます。もし、温室効果ガスがなければ、地球の平均気温は−19℃であり、氷の世界になってしまいます。%e5%9c%b0%e7%90%83%e6%b8%a9%e6%9a%96%e5%8c%96

 18世紀後半頃から、産業革命に伴い人類は石炭や石油などを大量に消費するようになり、これによって大気中のCOの量は産業革命前の1750年頃と比べ40%程増加しています。

 このCOの排出量と世界平均地上気温の上昇変化は概ね比例関係にあるとされています。そこで、COの排出量を削減・抑制し、地球温暖化を防止することがとても重要となります。

出展 全国地球温暖化防止活動推進センター

●気温が上がると ・・・%e7%86%b1%e4%b8%ad%e7%97%87

 例えば気温が2℃上がると私たちにどのような影響があるのか、なかなか実感しにくい面があります。しかし、これまでの経験では、かつてない猛暑だと言われた年でさえ平均気温にすると平年より約1-2℃程度高かっただけです。このように、わずかな平均気温の上昇によっても大きな影響が現れてきます。平均気温の上昇は、夏の熱中症の患者増加の原因となるでしょう。

%e8%b1%aa%e9%9b%a8 極端に少雨の年と多雨の年が出現し、水問題は干ばつと洪水の二極化になっていくと言われています。時間雨量100ミリ以上の豪雨の回数が増加していることも確認されています。また、海水の温度上昇も確認されており、これにより強大な台風が発生しやすくなると言われています。強大な台風は豪雨や強風はもちろん、高潮による危険地帯の増加も懸念されています。海岸沿岸地域では海面上昇による砂浜の減少に加えて高潮のリスクも高まります。

 2014年8月にはヒトスジシマ蚊の媒介によるデング熱の症例が約70年ぶりに日本で報告されました。ヒトスジシマ蚊は、近年、温暖化によってその生息域が広がっています。日本でも、生息域が次第に北上していることが確認されており、2010年の調査では、青森県内で初めてその生息が確認されました。2035年には本州の北端まで、2100年には北海道まで拡大すると予測されています。

%e3%82%b7%e3%83%ad%e3%82%af%e3%83%9e 地球規模で見ると、海面が上昇して数多くの島々が海に沈みます。特に、太平洋上のマーシャル諸島や低地の多いバングラデシュでは大きな被害がでると思われます。また、温暖化は異常気象を招き、洪水が多発する地域がある一方、渇水や干ばつなどに見舞われる地域も出てきます。

 日本では、これまで食べてきた美味しいお米がとれなくなり、病害虫の懸念も増大します。高温や多雨はウンシュウミカンをはじめとした日本の果実栽培にも品質低下を招きます。こうした気候変動は、世界的な農産物の収穫にも大きな影響を与えており、国際相場が大きく変動します。とりわけ食糧の輸入依存度の高い日本への影響が心配です。

●私たちにできること ・・・

 日本における温室効果ガスの排出は、大半が産業活動に起因しており、特にCOの排出はエネルギー需要に左右される面が大きく、このため、産業界における徹底した省エネやエネルギー転換などの積極的な対策が重要となってきます。政府はこうした活動を支援し、さらに自然エネル ギー利用などを促進するため、経済的なインセンティブの導入などを積極的に推進しています。

 一方、日本経済を根底で支えているのは私たち国民一人一人であり、温暖化を防止するためには、私たちのライフスタイルを変革することが不可欠となります。できるだけ不要なものを買わず、大事に物を使い、リユースやリサイクルを心がけることはとても重要なことです。%e5%86%8d%e7%94%9f%e5%8f%af%e8%83%bd%e3%82%a8%e3%83%8d

 また、節電をしたり、外出時の車利用を自転車や公共機関に切り替えたりする努力も必要です。太陽光パネルの設置や自然エネルギーの活用など、『創エネ』が注目されています。生活の中でできるかぎり資源・エネルギーの無駄使いを排除し、リユースやリサイクルを推進していくことが、循環型社会・低炭素社会を構築し地球温暖化を防止する基本となります。

参考文献:IPCC第5次評価報告書