八王子市内における温暖化の現状と将来予測

1.温室効果ガスの排出状況

(1)温室効果ガスの排出量の推移

 市内の平成23年度の温室効果ガス排出量は237 万トン(CO2 換算、以下同じ)であり、基準年である平成12年度の排出量の225万トンに対して5.4%増加しています。総排出量は平成2年度以降人口増などにより徐々に増加した後、平成15年度以降は、減少傾向にありましたが、平成23年度は東日本大震災による原子力発電所の停止の影響などにより増加しています。

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(2)CO排出量の推移

 市内の温室効果ガスの大部分を占めるCO排出量は、平成23年度で226万トンとなっており、基準年比で3.3%増加しています。CO排出量も温室効果ガスの排出量と同様な傾向となります。

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 一方、人口の増加による影響を受けない人口一人あたりのCO2排出量では、市民・事業者の取り組みの成果により、平成23年度は基準年比で3.9%減少しています。

 そのため、市民・事業者の取り組みの成果を示していくためには人口一人あたりのCO2排出量を確認していく必要があります。

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(3)CO排出量の内訳

 市内のCO2排出量を部門別にみると、民生家庭部門が33%、民生業務部門が30%、運輸部門が25%となっており、全体の約90%を占めています。中でも、民生家庭部門と民生業務部門の排出割合が基準年と比べ、高くなっています。

 また、CO2排出量でみても、民生家庭部門と民生業務部門は基準年比でそれぞれ32.3%、22.4%増加しており、重点的な対策が必要な状況です。一方、運輸部門においては、CO2排出量が、基準年比で25.9%減少しています。

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(4)地球温暖化による影響

 八王子における気温の変化は、近年上昇傾向にあり、この30年間で約1.5℃ほど上昇していることが下図で見ることができます。

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 近年、猛暑日の増加が観測されるとともに、健康面での影響として熱中症患者数も増加しており、地球温暖化が深く関与していると考えられています。

 熱中症患者数は日最高気温が31℃を超えると急激に増加し、また65歳以上では屋外のみならず屋内(居室)での発症も増加することから、特段の注意が必要となります。

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2.温室効果ガス排出量の将来予測

 市内の温室効果ガス排出量及びCO2排出量は、現状から追加的な対策を講じなければ少しずつ増加していく傾向にあり、平成36年度に、温室効果ガスは240万3千トンで基準年比6.9%増に、CO2排出量は228万2千トンで基準年比4.2%増になると見込まれ、平成46年度に、温室効果ガスは240万7千トンで基準年比7.1%増に、CO2排出量は227万3千トンで基準年比3.8%増になると見込まれます。一方、人口一人あたりのCO2排出量は基準年比4.3%減になると見込まれます。

 主要部門では、産業部門が減少傾向、運輸部門が横ばいになっている一方で、民生家庭部門、民生業務部門では今後も増加傾向にあり、平成36年度において、それぞれ基準年比で34.0%増、31.1%増となる見込みで、将来における両部門の影響が大きいことが想定されます。

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